緊急レポート

〜第15号〜

「日本経済をデータで見つめ景気対策を実施」


経済の混迷が続いており、これまで好調であった「雇用」の面でも徐々に影響が見られつつあります。
私が座長を務める「与党新雇用対策に関するプロジェクトチーム」では、法制面では労働基準法の一部改正案、派遣法の一部改正案を今国会に提出し、景気対策としては「ふるさと雇用再生特別交付金」を総額2500億円で第二次補正予算として提出すべく議論をしているところであります。また制度面では若年者雇用対策として年長フリーター支援のための特別奨励金の創設などを図っているところであります。党内の雇用問題をあずかる私としては下に記すデータ、また皆様からの生の声を参考に今後の「雇用政策」を行って参りたいと思います。今回のレポートでは私が経済政策の指針の一つとして、毎月分析している財務省が作成する「貿易統計」と、貿易パートナーであり、陰りが見え始めている中国国家統計局からのデータを記しながら経済のご報告をさせて戴きます。
国政の合間を縫って、定期的に訪中する(中日友好病院視察)

三重県の雇用失業情勢
1, 完全失業率の推移
 
完全失業率が徐々に悪化していくなか三重県の平成20年4〜6月の完全失業率は2.5%と全国の失業率を大きく下回っている。
 

平成17年
平均
平成18年
平均
平成19年
平均
平成20年
1〜3月
平成20年
4〜6月
平成20年
9月
三重県 3.1 2.8 2.6 2.7 2.5 -
全国 4.4 4.1 3.9 4.0 4.0 4.0
   
2, 有効求人倍率の推移
 
平成20年9月の三重県の有効求人倍率は、1.06倍と前月に比べ0.05ポイント低下したものの依然として全国平均より上回っている。しかし経済の低迷を受け今後も低下傾向にあり更なる注意が必要である。
 

平成17年
平均
平成18年
平均
平成19年
平均
平成20年
7月
平成20年
8月
平成20年
9月
三重県 1.37 1.42 1.40 1.17 1.11 1.06
全国 0.95 1.06 1.04 0.89 0.86 0.84
   
3, 公共職業安定所別有効求人倍率(平成20年9月)
 
三重県全体は全国で6位タイを維持。1.50と好調を維持する「津地域」に対し、「伊賀」地域はついに0.72と前月に比べ、0.02ポイント下落。四日市・鈴鹿の北勢地域の落ち込みが激しく、派遣労働者の整理が行われている模様である。
 
三重県 1.06

 
中勢地域
1.50
松坂 1.02
地域平均 1.28

北勢地域
桑名 1.18
四日市 1.09
鈴鹿 1.03
地域平均 1.10

伊賀地域
伊賀 0.72
地域平均 0.72

南勢地域
伊勢 0.96
地域平均 0.96

 
東紀州地域
尾鷲 0.98
熊野 0.69
地域平均 0.83


「9月分日本対世界、貿易統計」 財務省発表資料」

「総額」
9月の輸出総額については、輸出は「鉄鋼」「自動車」が増加(前年同月比1.5%増加)しているものの、輸入が「原油」「液化天然ガス」などで28.8%増加し、差引が1979年の統計以来、過去315位の水準まで下落をした。10月統計以降下がることが懸念され、注意が必要である。
 
輸出 7兆3678億円 前年同月 1.5% 3ヶ月連続の増加
輸入 7兆2727億円 前年同月 28.8% 12ヶ月連続の増加
差引 951億円 前年同月 -94.1% 7ヶ月連続の減少

「アメリカの貿易動向」
アメリカへの輸出は自動車で18.2%減少、自動車部品で29.8%減少。差引額では過去145位となり10年では最低のランクである。金融危機の影響は今後も米国民の実体経済面で一層あらわれることが予測でき、対処が必要である。
 
輸出 1兆2650億円 前年同月 -10.9% 13ヶ月連続の減少
輸入 7023億円 前年同月 10.3% 2ヶ月連続の増加
差引 5627億円 前年同月 -28.1% 13ヶ月連続の減少

「EU」
EUへの輸出は自動車で11.1%減少、発動機で22.2%減少。更に建設・鉱山用機械で36.6%の減少。ドイツではメルセデスベンツ工場が2週間操業を停止するなどアメリカの金融危機の影響が顕著であり、内需の落ち込みから今後も日本の輸出が減少すると思われる。
 
輸出 9800億円 前年同月 -9.0% 2ヶ月連続の減少
輸入 6087億円 前年同月 5.3% 3ヶ月連続の増加
差引 3713億円 前年同月 -94.1% 3ヶ月連続の減少

「中国」
中国への輸出は鉄鋼(39.4%)鉱物性燃料(69.7%)と伸び続けている。しかし差引総額で赤字幅が拡大しているのが現状である。中国の株式市場の特殊性(上場企業の半数が国営企業)から直ちに金融危機の影響を市場が受けるとは言い難い。しかしアメリカの購買力の低下から、ここ5年二桁成長を続けてきた中国経済も今後は低下をしそうである。日本最大の貿易相手国となった中国経済の動向には今後も注意が必要である。
 
輸出 1兆1398億円 前年同月 1.7% 40ヶ月連続の増加
輸入 1兆3869億円 前年同月 15.8% 2ヶ月ぶりの増加
差引 -2471億円 前年同月 221.6% 2ヶ月ぶりに赤字幅拡大

中国の対米輸出額の推移 中国国家統計局発表資料
下記資料からは中国・アメリカ貿易で金融危機の影響はあらわれていないかのように思われる。しかし金融危機の影響が実体経済上あらわれるのはもう少し先のことであり今後もこれら資料データを読み込み対策を講じていく必要がある。
  単位(100万ドル)
 
2007年 全体 米国 2008年 全体 米国
1月 86620 18199 1月 109655 19162
2月 82096 16337 2月 87268 15478
3月 83424 16187 3月 108963 18816
4月 97450 18835 4月 118707 20862
5月 94065 17991 5月 120496 21214
6月 103268 19730 6月 121533 21278
7月 107744 20423 7月 136675 23600
8月 111355 20958 8月 134873 24064
9月 112481 21391 9月 136435 24687
10月 107724 21031 10月 - -
11月 117621 21686 11月 - -
12月 114416 19993 12月 - -


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